色々とやりようはあると思うのだが。

例えば、
ある人にとって必要な何かの、
答えのようなものを、
僕が知っているとする。


その答えを教えたなら、
その瞬間を乗り越えることが出来る。


そんなとき、
どうするのか。


きっと相手は、
その瞬間の辛さから逃れたいと、
早く楽になりたいと、
その答えが知りたいだろう。


だから、
教えてあげると、ありがとうと喜んで、
何か救ってあげたような気分にでもなるんだろう。



そんなことが、
必要なときもあるのかもしれない。
どうにもわからず滅入るときがあるだろうから。


でも、
僕は教えたくない。
相手の答えを僕は持ってはいないから。


決めた答えに胸をはって欲しいから、
教えない。学んで欲しいから。


その人の何かへ辿り着けるように、
歩き方を、探し方を伝えたい。


しかし、
そう簡単ではないから、
困ったもので。


語ることなく伝えられるような、
そんな男になりたいと思い続けるも、
何ともうまくいかない日々。


とりあえず、
色々とやってみよう。


徐々に伝えられることが多くなればいいさ。