一杯のビール。

研究室などの団体に所属し、
何かしらのプロジェクトを行っていると、
やはりどこかで節目を迎える。


そんなときは、
ビールが大活躍する。


これまでの数々の醜態が脳裏に浮かぶが、
そこからわかったことは、
やはり酒には飲まれるなということだ。
つい先日も醜態を晒したとは言うまい。



いやいやしかし、
そんな節目に、
一杯のビールが待っていたら、
なんだか頑張れるような、
そんな気がする。


乾杯!とジョッキを交わし、
っくーーーっと一口。
あの一口はなぜあんなにもおいしいのだろう。


ビールがうまいというのも、
まあ、あるだろう。そうだろう。


でも、
それまでの様々な乾きが、
あの一口をうまくしているんだろうなと思う。


しかし、
それだけでなく、
ジョッキを交わす相手がいることが、
おいしさというか、楽しさを添えていると思う。


一人でもおいしい。
今までを想い、味わえる。
でも相手がいると、
今までを想い、今この瞬間を、この先を味わえる。


笑顔の先、涙の先に相手がいれば、
笑顔も涙の意味もつながっていくと思う。
だから、
これからも味わっていきたいものだ、
そんな一杯を。