寒いな

昨日はサッカーの試合をした。
非常に楽しかった。
誰に対しても素直に好きだと言える確かなものだ。


しかし、寒い。その上雨。その上強風という、
なかなか素敵なコンディションだった。
試合後身体はものすごい速さで凍え、
疲労感と見事なコラボレーションだった。


こんな日はたっぷりの湯船にのぼせる程浸かりたい。

じゃあ、温泉行くか!

じゃあ、大分行くか!

よし行くか!


しかし、試合後の泥まみれのまま行くわけもなく、
各自家でシャワーを浴びてから大分へ、温泉へ向かう
この無駄っぷり。
シャワー後に感じたもう良いだろ感を無視しつつ、
3時間程かけて温泉へ。
テレビでも見たことのある温泉の料金にたじろぎながら、
別のそれっぽい温泉へ。


温泉街の匂い、湯の質感、その空気感、
十分イメージはしていたが、味わうとやはり違う。
ほんとにのぼせ、倒れそうになりつつ、
良い気分で温泉を後にする。


そして、来たからには名物を。と、
べたべたにとり天をチョイスし、
職人がつくるという言葉に、お店の戦略に見事にはまりつつ、
お店へ。


食したところ、どうやら職人という言葉を僕らはなめていたようだ。
うまい。これが、とり天か、と、
別料金にも関わらずお代わりをする程、
今までのとり天を超える技をお持ちの職人だった。


そして、僕らは満足しながら帰っていった。
移動時間に関しては言うまでもないであろう。



このプチ旅行で、すごく当たり前なことを再認識した。
やはり想像と体験は別物であると。
まさに想像通りな体験も多くあるだろう。そして、
そんな想像通りに、体験の大切さを忘れそうになる。
知ったつもりになる。
だから、忘れずに。



旅立たせたあの寒さを嬉しくも思う。