星に逢えたらいいな

もうすぐある彗星が地球に接近するらしい。
良い条件であれば肉眼でも見ることが出来るかもしれないそうだ。
実にお目見えしたい。


星々に詳しいわけではないが、よく見上げる。
うん、いい。
何か起こるんではなかろうかと、
いつまでも夢見がちで困ったものだ。


夜空を見上げ、神話の世界を想うと、人の想像力の果てなさを想う。
古代ギリシアは無文学社会ではなかったにもかかわらず、
ギリシア神話は長く口承で伝えられたそうだ。
読むのではなく語られる物語。
それでこそ伝わるなにか、世界があったのかもしれない。
その何かが今に伝わるのかはわからないが、
夜空を見上げて想いをはせると、
何かを見出せるかもしれない、なんて考えてみたり。




彗星が再び接近するのは数万年は先らしい。
しかし、それが僕にとってどれ程の意味があるであろうか
なかなかないからと有り難がるより、
ふとしためぐりあいが埋もれないように、
見上げてばかりで見失わないようにしよう。