空。

僕の仕事というか、
今の僕の暮らしについて。



今の僕は、
空っぽです。
何か特別な技術や何かしらがあるかと言えば、
そうでもないし、
特殊な機械やら何やらを持ってるかと言えば、
そうでもないし、
家も土地も持ってないし、
そうお金も持っていない。


しかし、
幸いにも身体は健康で、ぱっと手を差し出すことは出来るし、
明日から2ヶ月海外出張とか言われても行けるくらい身軽だし、
据え膳しっかり食います。


だから、
人は空っぽな僕をみて、
こんなことお願い出来ないだろうかと考えたり、
こんなとこ連れて行こう、と思ったり、
ごはん食べてんのかな?なんて心配したり、
色んな思いを注いでくれる。


そして、
注いだものをみて、
こんなことをお願いしていていいのだろうかと考えたり、
こんなところに行ってもらったほうがいいんじゃないかと考えたり、
今日は何食べさせてあげようか、なんて想像したり、
僕の思いを汲み取ろうとしてくれる。


僕は何もして無いんだけれど、
僕という空っぽな空白、そんな場があることで、
色んなものが生まれてくる。


一歩一歩というか、
一日一日というか、
一会一会というか、
何というか。


何もないわけではなく、
空白があること。


埋めることの出来る空白があることが、
始めの一歩を踏み出させる何かになるんじゃないかと思う。
パズルのような、変化、それ自体も変化していく、
四次元パズル。


そんなわけで、
僕は空白をつくるといいんじゃないかと思って、
今、僕という空白をつくっている。
それによる変化がどうなるのか、
それは日々伝えて行ければと思うけど、
とりあえずは、色んなところで動きが生まれている。


生まれればいいというわけではないけど、
あったかいから、いいんじゃないかと思う。
これが、熱くなりすぎず、じっくり、長いもの、
思わず暖を取りに来ちゃうようなものになるといい。



何も入れないから空っぽではなく、
いくら入れてもだいたい空っぽ。
ほんと知らないことばかりだから、
知るほどに空になる。


だから僕は、
いつまでも空でいたい。